Q2:諸法無我とは何ですか?


A2:この世に起こるすべての現象を諸行と言いますが、人が起こしたものや人に依らず生じるものもあります。人が起こしたものであっても「我」や「自己」が存在しないということを表した言葉です。わかりやすくいうと、すべての諸行は法則に基づいてある神仏の大きな力によって動かされているということです。人も神仏によって動かされている、つまり「させられている」のです。その人の心掛けによって善い行いをさせられるか、悪い行いをさせられるかの違いが生じるということです。日常生活では、種々の「させられている」ことに神仏の意図があることをみる事ができます。見させられる、聞かさせられる、言わさせられる、匂わさせられる、行わさせられることに気付くことができるかが分かれ目です。盆提灯を見させられたことで初盆があったことを思い出したり、寝ていて外は降っていないのに大きな雨の音を聞かされて、傘の用意を教えられたりするのがその例です。